あらら商事は本日も快晴なり

あらら商事のユーモラスなある日のできごとをお届けします

イガグリさんの災難 その1

ビル内1階にある郵便局へ出かけたイガグリさん。ごく普通に出かけたはずであったが・・・帰りは顔を歪めて辛そうに足を引きずってきた。

どうしたのか聞いてみると、
「廊下歩いていたら急に肉離れ起こしたんだよ」とのことだ。
それを聞いた途端、皆口々に同情の欠片もない事を言い出す。
「年だね」
「間抜けじゃね!」
「何やってんだか」
「廊下って段差あったっけ」
「まったくねえ・・バカみたい」

但し、肉離れについての知識も経験も無い者揃いの、無知から出た発言である事をお断りしておく。まあ優しさも多少欠乏してはいる。

「大丈夫かとか、お大事にとか、普通最初に言うだろう。それが何だよ・・・みんなで!」痛みを増長するような言葉にガックリきたイガグリさんであったが、早退して医者へ行く事にした。1階まではカンスケ君が肩を貸し、バッグを持って付き添ってあげる事になった。

ようやく事態の大変さに気付いた皆は、先程とは打って変って優しい言葉をかけだす。
イガグリさんは、会社で具合が悪くなっても、絶対に帰らないタイプであった。皆が早く帰るようどれほど説得しても、言う事を聞かない。仕事熱心からではなく、医者に行くのがただ面倒くさいだけである。応接室のソファで横になって、具合が良くなるのを待つだけであった。それが医者へ行くから帰るなどと言うので、これは大変と急に心配になったのであった。
その2へ続く